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SSNo.002 バレンタイン'08

 2008-02-26
そんなこんなで第二作です。

「いろヴぇよう」の単語を気に入ってしまっています。

甘要素少なめの、オチまくり『バレンタイン'08』
本日2月14日

かの有名なバレンタイン氏の命日である。


『今日の脳天気予報、ビター後ミルク』



「キョンくん起きてー☆」

起きるはずがない。昨日は遅くまで、本を読んでいたのだ。

「えいっ☆」

「げふぉ」

あろう事か、妹は肘を俺の腹にブチ込んできやがった。
一体どこで覚えたんだよ、そんな技。

「てへっ☆」

『てへっ』じゃない!朝からもう気怠さ満開だ。

「はい、これ。」

「何これ?」

「もう、キョンくん忘れちゃったの?今日は何日?」

「えー、昨日が十三日で…ああ、バレンタインデーか」

「そう!チョコだよ☆」

「ほぅ、で?」

「今食べて。」

「俺が?」

「そうっ☆」

「今から?」

「うんっ!」

去年のアレは強烈だったからな。何でも、砂糖をこぼしたらしい。

今年は学習能力ありで、少しはマシになってるだろう。

「じゃ、いただきます。」

カリッ

…ジャリ

ん?

…ジャリジャリ?


「なあ、一体何入れたんだ?」

「お砂糖☆」

「どれぐらい入れたんだ?」

「いーっぱい☆」

「そうか…。」

「ねぇ、おいしい?」

「ああ、う、うまいよ。」

「やったー!みんなの分足りないなって思って、お砂糖で増やしたの!」

そうか、みんなのヤツもこんなもんか。

哀れ!妹の同級生!


=========================

肘とチョコでWパンチを食らった俺は、
早朝強制ハイキングコースにより、ノックアウトを食らい、フラフラの足取りで、昇降口へと向かった。

と、靴箱の中にとあるブツが入っていた。

宛名は?


「成崎より」


成崎と言うと、俺の前二つ右一つのアイツか。
…宛先俺だよな?


「大好きな吉崎君へ」



「はは…はははははははははははははははははは!」

意味もなく高笑い、馬鹿馬鹿しすぎる。
すると谷口がやってきた。

「なに高笑いしてんだ、キョンよぉ?」

「いや、なんでもない。」

すぐさま、チョコを隠す。
コイツに見せるとろくな事にならないからな。

「まさか靴箱に入ってたバレンタインチョコが、自分のじゃなくて他の奴宛だったとか?」

何故分かる?国木田、お前超能力に芽生えたか?

「ともかく、面白いもんじゃない。」


三割り増しの疲れた足取りを教室に進め、成崎に声をかける。

「あのー、すいません。」

「はい?」

「これ、間違えて、僕の所に入ってましたよ。」

きょとんとした顔が、徐々に赤くなったいき

「え?え?えええええ?」

朝比奈さんにも劣らぬ赤くなりぶりだった。

「黙っておきますから、それこそ誰にも言いませんから。」

「はい!すいませんでした!」

真っ赤になって、どこかに駆けていったしまった。
急に隣の女子が真っ赤になって叫び、駆けてどっかへ行ってしまったのだ。クラス中が見ていた。
やれやれと1ポーズ。

「どうしたんだい?キョン?」

「吉崎、お前も大変だな。」

吉崎の頭の上には、盛大に?マークが立っているが、それは本人の口から聞いていただこう。


「よう、ハルヒ。」

「ふんっ。」

口を白鳥にし、そっぽを向くハルヒ。

「どうした?不機嫌だな?」

「アンタ、自分で分かってるでしょ?」

何のことだかさっぱりだね。

「成崎さんに何話してたのよ。」

「お前に話してもどうしようもないな。」

「ああ、そう!」

口を丹頂鶴にしたハルヒは、そのまま廊下の方へ行った。

「何怒ってんだ、アイツ。」



そう言いつつ、机の中を探る。

お、あった。

ハルヒだろうか?

「由良より」

由良?ああ、俺の列の廊下側の端っこにいる、ポニーテールのメガネか。

「豊原君へ」

……またか。

今度は、斜め後ろの机の中に、放り込んで置いてやる。いちいち、本人に教えるのも面倒くさい。


そうこうしている間に少し落ち着いたのか、ハルヒが戻ってきた。


「なぁ、ハルヒ。」


「何よ。」

コイツの不機嫌を解消しないとな。古泉のバイトも増える。
傷だらけのアイツに嫌味言われるのは御免だ。
俺だって少しは学習したのさ。

「さっきはすまなかった。」

「それで?」

誤解をとかないとな。

「さっき成崎と話していたのはな、俺の靴箱にチョコレートが入っていたからなんだよ。」

「なによそれ?自慢でもしたいの?」

「まあ、話しを最後まで聞け。それは俺宛ではなく、他の男子宛だったんだよ。」

「ふーん。」

どうやら、機嫌は治ったようだ。

「んで、もう一つ机の中に入っていた訳だが。由良からだった。」

「で、それは?」

「それも違ったよ。俺のじゃなかった。二度ある事は三度あるって言うしなもう一回同じ事が…」

「アンタさ、三度目の正直って言葉知ってる?」

「ああ?知っているが?」

「机の中、もう少しよく探しなさいよ。」

机の中にもう一つ、直方体のものがある。

「これは?」

「義理よ、義理義理!勘違いしない事!」

「そうかい。」

わかったよ。ここに書かれた英文も、勘違いしないようにローマ字読みで「いろべよう」
って読んでおいてやるからさ。

===========================
いやぁ「いろヴぇよう」。
この単語、面白いですね。(←何がおもしろいのか、本人にもわからない)
とりあえず、第二作です。
何となく、自然な感じにできたと思います。
ちなみに、原作の設定と首っ引きだったので、一年五組の座席はあっていると思います。
「季節には季節ものを」とか言いながら、季節はずれの肝試しSSも計画中です。
ではまた次回の更新まで。
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【2008/04/11 14:21】 | # | [edit]












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涼宮ハルヒのSSを書いています。

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ハルキョン、キョンハル。

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