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SSNo.019そのに え?引っ越すの?

小説家って、「プロット」なるものを書いて、お話の構成を組むんですね。
つまりは骨組みですか。いやぁ、やってなかったなぁorz
とある小説のあとがきにて初めて知りましたo...rz

とりあえず、以前から言っていた「お引っ越し」ハルヒ視点です。
初めてのハルヒ視点ですね。へたくそかもしれないけど、そこはご勘弁ください。一介の男子厨房がオンナノコの視点からもの考えるなんて無謀なんです。
それ故に、事細かに書かないと表現できないんですね。正直文章量が今までのと比べて非常に多いです(本人比)

それではハルヒ視点、「え?引っ越すの?」をどうぞ。
相変わらず題名安直だなぁorz
目覚めのいい朝。

あたしはお日様の光で目が覚める。目覚ましなんかに頼る必要なんて無いわ!規則正しく生活していれば自ずと体内時計が働くようになるんだから。

ふと、枕の隣を見てみる。
何もない。そりゃそうよね、キョンと一緒に寝てるなんて無いわよね……

すぐ手の届く所にキョンがいたらなって思う事がある。いいえ、思ってる。

やだ、何て事考えてんのよあたし!顔が熱い。

いつもの習慣、そして顔の火照りをさますために顔を洗う。

いつも通りに朝ご飯を食べ、いつも通りに通学路になる北高への長い坂を上っていく。あーあ、嫌になっちゃう。なんで朝からこんな長ったらしい坂を上らなくちゃいけないのよ。

いつも通りに席に着くと、ぼぅっと空を見上げる。本当に心が落ち着くわ。
しばらくして、携帯で時間を確認する。

そろそろキョンが登校する時間だわ。

あたしは携帯の電源を切って、鞄にしまった。それからまた空を見上げる。
実は空を見上げているだけで、さっきみたいに空の方に意識はない。

少しソワソワしながら、扉の方に神経を集中させる。

___ガラガラッ

キョンかしら?

いつまでたっても来るはずの挨拶がないので、クラスを見渡してみると来たのは谷口みたいだった。

ちょっと落ち込みつつ、あたしはまた空を見上げる。

キョン、早く来なさいよ。話したい事いっぱいあるんだから。

「おはようハルヒ。」

「おはよう。」

きたきた。たくさんはなす事があったけど、キョンが来たとたんに全て忘れてしまっている。それでもキョンと話がしたいから。とりあえず何でもいいから話題を振る。

「最近は無いんだけど、ちょっと前まで家の隣でトンテンカンうるさかったのよ。結局家が建ったんだけど。一体誰が入るのかしら?もらい手が無いならあたしがもらってあげるわ!」

「誰か住むから建てたんだろ?」

うっ……確信を突くツッコミ。

「うるさい!」

機嫌が悪くなったから、口をとがらせて、そっぽを向く。
アンタが悪いのよバカキョン。

「あーあ、そっぽ向かれてしまった。
まあ、それでも十分可愛いんだけどさ。」

「う、うるさーい!」

口に出して言うなぁ!恥ずかしくなるでしょうが!

「はいはい。」

絶対にやめられねぇなとか思ってるのよ。絶対に仕返ししてやるんだから。

でもキョンと話しているときは言葉で言い表せない…なんて言うの?喜びに近いものを感じる。何なのかしら?

とりあえず、授業はパス。板書は取るけど心して聞くに値しないわ。下手すぎるのよ。全く!

後ろにキョンを従えて部室に入って。パソコンを起動してさあ今日も頑張りましょー!って時にキョンが何か話し出した。

「みんなちょっと聞いてもらっていいか?」

「ふえ?」
「…………」
「なんでしょう?」

みんな驚いた反応を示す。当然よ、だって___

「何?キョンから何か言い出すなんて珍しいじゃない。」

普通そう思うでしょ?


「今まで言い出せなかったんだが、」

キョンは一呼吸おく

「ごめん、俺引っ越すから。」

「ふええ、キョンくん引っ越すんですかぁ!?」
「ほう、それはまた急ですね。」
「…………」

「ちょ、ちょっと待って!キョン、いつ引っ越すの?」

「んーと今週の日曜、あさってだな。」

そんな、…急に…

「んで、新居の住所なんだが……」

あたしはショックで何も聞く気がしなかった。

でも、しばらくした後にアイツが、キョンが間抜けな顔で

「なにやら、すごい落ち込んでるみたいだが、別に落ち込まなくても良いんだぞ?」

って言った時にはあたしはカッとなった。

「うるさい!バカキョン!」

鞄も持たずに走って行く。気がついたら。涙が出ていた。


自分自身、なんで怒ってるのかわからなかった。
なんで泣いてるのかわからなかった。


結局、いつもの一年五組の教室に入って、あたしの席じゃないキョンの席に座って、泣いていた。

そんなときにパタパタと誰かが歩いてくる音がした。

もしもキョンだったら?
アイツにはこんな顔絶対に見せたくない。

足音が止まった瞬間にあたしは立ち上がって叫んだ。

「入ってこないで!」

「ふえ?」

怖々とした顔で申し訳なさそうにドアを少しだけ開けて、顔を覗かせるのはみくるちゃんだった。

家政婦は見た!じゃないんだから、メイド服で学校うろつくもんじゃないわよ。

でもキョンじゃなかったから気が抜けて座り込んでしまった。

「失礼しますよ?」

そう言いながら、みくるちゃんはキョンの隣の席に座った。


沈黙。あたしの必死に抑えた泣き声のみが教室内を満たす。


「ねえ、涼宮さん?何故あなたはさっきキョンくんに対して、あんなに怒ったんですか?」

「だって、…き、キョンが、別に、お、落ちこま、まなくてもいいぞって。」

泣きすぎて、うまくしゃべれない。

「落ち着いてください。じゃあ、なんでその言葉で怒ったんですか?」

「お、落ちこまない…うぁ、訳ないじゃ、ない。それなのぃ、こっちの気持ちも考え、ない様な、かん、じで言って。」

「じゃあ、今なんで涼宮さん、あなたは泣いているんです?」

「だって、仲間っ。が遠くへ行っちゃうんだも、の。」

「本当にそれだけですか?」

「え?」

「涼宮さんは、本当にキョンくんを仲間としか見ていないんですか?」

「なんで?」

「いい、涼宮さん。合わせものは離れものというように、集まったものはなんであれ、必ずいつか離れてしまうものです。でも、そのときの悲しみがどれだけ相手を思っていたかを表すんです。そして思っていれば、覚えていれば必ず出会うチャンスはあるんですよ?キョンくんと二度とあえなくなると言い切れるですか?」

みくるちゃんは一呼吸おく。

「だから、それだけ涼宮さんが悲しんでいると言う事はそれだけキョンくんの事を思っていると言う事なの。その思っている事をキョンくんに伝えなきゃダメです。キョンくんもちゃんと答えてくれる人ですよ。」

「………っく……」

「どうですか?落ち着きました?」

「うん。」

「じゃあ、行きましょうか。」

「待って。でもキョンにこんな顔見せられない。」

「大丈夫ですよ。キョンくんは優しいですから、多分今頃は涼宮さんを捜して、校舎内を歩いていると思います。部室にはいないと思いますよ?」

「え、あ、うん。」

結局、部室に戻ってみるとみくるちゃんの言う通り、キョンはいなかった。

みくるちゃんが言いたい事はわかってる。今度の日曜。つまりあさってまでにキョンにこの気持ちを伝えなきゃ行けない。

「明日、不思議探索パトロールだけど…みんなは?」

すると、みんなは何か目配せをして、

「すいませんが僕には用事が入っておりまして…」
「あたしも、鶴屋さんにお呼ばれで…」
「本屋に行く。大事なイベントがある…」

「そう。」

声は暗かったけど、内心嬉しかった。みんなが協力してくれているみたいな気がちょっとだけしたから。

「有希。」

「何?」

「キョンにも伝えて。明日、午前九時に駅前集合だから。…ずずっ。ちゃんとみんな来なさいよ。もしも欠席するなら、連絡をよこしなさい。」

ちょっと鼻声がまじちゃったけど、気にしないでいてくれるわよね?

「わかった。」

「じゃあ、もうあたしは帰るから。古泉君!」

「何でしょう。」

「戸締まり、しておいてね!」

そう言うと、あたしは振り向きもせずに走り出した。早く帰らないと、キョンと鉢合わせちゃうじゃない。

あたしの気持ちは晴れ晴れしていた。何故かわからない。だけど、何となく清々しかった。

帰ってから、みくるちゃんの言葉を思い出す。
『そのときの悲しみがどれだけ相手を思っていたかを表すんです。』
みくるちゃんはそう言っていたけど、きっと暗に
『涼宮さんはキョンくんの事が好きなんでしょう?』
って言っていた気がして、今まで抱いていたモヤモヤした何かが晴れていくのがわかった。

ずっと今までキョンに抱いていた「早く会いたい」とか、「近ければいいのに」とか、そう言うのは「好き」っていう二文字で全て表せる事がはっきりしたから。それが認められたから。



____でも。



あさって、キョンはいなくなる。あたしの目の前から。


____だから。


伝えなくちゃいけない。キョンが好きだって言う事。もしかしたら、あたしみたいに一人の女の子がキョンを好きになっちゃうかもしれないから。もしもまたあったときに、笑顔で飛びついていけるように言わなくちゃいけない、

「キョンが好き」だって。


興奮してたけど、早く寝てその分早く起きた。
いつも以上に気をつけて髪の手入れをする。家を出る寸前まで、髪の毛がはねてたりしていないか不安だった。


時間の30分前には着いていたけど、キョンの姿はどこにも無かった。
全く、トロいのよ。最後の最後まで。

本当に駆けてくる姿を見るのは今日で最後なのかしら?本当に不安でたまらない。

結局五分前ぐらいにキョンは来た。

「よう、ハルヒ。」

「なによ、キョンだけ?」
二人っきりというのをわかってて誘ったと言う事をバレないようにするために、これは言っておかなくちゃいけない。

「何故だ?」

キョンが聞いてくる。

「アンタは一番最後って決まってんの。そのあんたが来ると言う事は他の人は来ない。QED!」

適当な言い訳。でも案外当たってるわよね?

「ああ、そうかい。確かに長門も古泉も朝比奈さんも今日は用があるってさ。」

結局、二人だけで市内を回る事になったのは言うまでもないわ。
あたしは言うタイミングを探したけど、あんまり見つからなかった。キョンといる時間は本当に楽しいし、大好きよ。でもそれを壊しちゃうんじゃないかって思った。いいえ、逃げてた。本当は怖かった。もしも拒絶されたら?あたしは怖くてたまらなかった。だから、逃げてしまった。



次の日、とうとうキョンが引っ越しする日。あたしは今日こそは!って決心をつけてキョンの家に引っ越しを手伝いに向かった。それでも手伝いって言ったって、あたし達は妹ちゃんの相手をしているだけで、あんまり手伝いという手伝いはしていなかった。そして作業も終わり、トラックが出た。空っぽのキョンの家。みんなは各々にキョンに別れを告げて帰っていった。

そして、キョンは「最後に自分の部屋を見に行く」と言って家の中に再び入っていった。

キョンは、名残惜しそうにその部屋を見ていた。


____もう、言うチャンスは今しかない。


「キョン」

そう言って、キョンの方に近づいていく。もう見られないかもしれないその笑顔の下へ。あたしは、キョンにすがりついた。いや、身を任せたと表現するべきかもしれない。

「うっ…うっ…きょぉん」

「おい、お前。泣いているのか?」

つい、泣き声が出ちゃった。そんなあたしを、キョンは抱きしめてくれた。温かい、もうしばらく感じる事ができないかもしれない温もり。

「ハルヒ」

キョンが呼ぶ、しばらくは聞けないであろうあたしの名前。

「キョン。もういなくなっちゃうの?」

「え?」

「あたしの前からいなくなちゃうの?」

「…………」

「その前に言わせて、キョン。」

もう、決心した。逃げない。逃げられない。向かい合う。自分の気持ちと。
あたしは顔を上げる。

「好き。」

「え?」

「キョン、あたしはアンタが好き。どうしようもないくらい。」

「…………」

沈黙が部屋を包む。一秒が永遠に感じるような錯覚。もしも拒絶されたら…。とてつもなく大きな不安。でも、やっと言えたうれしさ。色々な感情が絡み合って、不思議な気分を味わう。耐え難い。

「ハルヒ、俺もお前の事が好きだ。何物にも代え難いぐらい好きだ。」

一息おいて、

「俺と、一緒にいてくれないか。」

「………え?」

え?キョン、この期に及んで何言ってんの?
とうとう、ボケた?なんで『一緒に』なのよ?

「だって、これから遠くに行っちゃうんでしょ?もうあえないんじゃないの?」

「は?何言ってんだだお前?俺の話聞いていたか?」

え?え?何??一体どういう事?

「まあいい、お前も乗っていけ。お前の家の住所は名簿の通りだろ。」


あたしはキョンの家の車に乗せられた。

「ねぇ、どこ。どこへ行くの?」

「うん?新しい俺等一家の家だよ?」

「へ?だって、そんな事言ったって…あたしキョンの家の人じゃないし、着替えとか持ってきてないし、親に何もいってないし。」

「そんなのいらないと思うけど?」

だからもう、何なのよ!
なんであたしが、キョンの家に居候する事にでもなってたの?
え?じゃ、何?親の方にも話言ってたの?許嫁?あたし、いつからあんたの許嫁になったの?

車はあたしの家の近くで止まった。いいえ、あたしの家の隣の家の前で止まった。

「え?ここ、アンタの家?」

「そうさ、これから俺ら一家はここに住む事になる。」

キョンが笑顔を見せる。あたしを、不適な笑み。その笑みにドキッとなってしまったのは否めない。

「俺がいつ“転校する”なんて言った?」

「ッ!!」

「言ってないよな?」


そうだった。コイツは『転校』なんて言葉一言も発してない。
まあ、いいわ。キョンとの距離がグッと近くなったのよ。二重の意味でね。

キョン、覚悟しなさい。このあたしを不安にさせたお礼。たっっっっっっぷりと返してあげるんだから!

そうね、手始めにキョンの部屋のカーテンが開くまで毎朝モーニングコールするのはどうかしら?

=終=

あとがき

激しい勘違いハルヒ乙。
初めてのハルヒ視点でした。ぜーんぶアドリブです。構想なんて「引っ越し、ハルヒ視点」としか考えてません。

とりあえず、面白そうだから続く………のか?
これからどうなるも作者次第orz

がんばります。
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テーマ : 涼宮ハルヒの憂鬱関連
ジャンル : アニメ・コミック

コメント

Secret

コメントのお返事です。

>>?様
どちらさまでしょうか?ともかく、応援ありがとうございます!

>>はま様
MODOKIです。っていうか、ただの広告?いやいやいやいや、
温泉のカエルですか。ならないようにっと。

>>LION様
親父が「ライオンじゃないの?」とか言っていましたが訂正しましたよ。
リンク追加ありがとうございます。これからもがんばってください。

>>911様
朝比奈さんは確信犯ですよ。
プロットないから俺は長編書けないんじゃないかな?
精進します。

>>インターセプタ様
電車の中ということはケータイでご覧になったということでしょうか?
昨日母親のケータイで自分のもの見てみたのですが、朝比奈さんのセリフが微妙に読みづらいです。PCでもケータイでも読みやすいをがんばろうかな…。
ちなみに自分はいつもipodで皆様のSSを読ませていただいております。やはり周囲の視線が…。

>>R254様
立てて満足なんてのも自分には多々あります。
てか「キョン」と「引っ越し」とだけしか、メモ帳に書いてないんですよ。アイデアの段階で書いてるじゃないか!大丈夫か?俺orz

勘違いハルヒ可愛いですねv
しかし、みくるは確信犯だな…。
あんなにハルヒを泣かせてキョンは幸せモノだなーと思いつつ、君がしっかりしないからハルヒが泣いてるんだぞ!と突っ込んでしまいましたw
プロット、本当は立てたほうがしっかり書き込めるのでしょうが立てて満足。
で私は終わっちゃいそうですorz

ニヤニヤしながら読ませてもらいました
やはりハルヒ視点も(・∀・)イイ!
ハルヒかわいいよハルヒ
電車の中でニヤニヤしてしまって周りの視線気になる自分orz

ハルヒ視点面白かったです。ニヤニヤ……
しかしみくるはハルヒが勘違いしていることに気づいてあえて放置したなw
ところでプロットですが、自分も中編までは立ててませんorz
おかげでいつもgdgdなんですが。
プロットなしでここまで書けるなら無理に立てなくていいと思いますよ。
ある意味縛られて身動き取れなくなることがありますから(そんなアホは俺だけとも言う)。

リンク追加ありがとうございます!あ、LIONです。
ライオンではございませんので。リオンですので。
こちらもリンク追加させていただきましたw

ハルヒは流石といっていいほど人の話をきかな(銃殺
甘甘最高ですwがんばってくださーいw
それでは、これからの自分をよろしくおねがいします。

はじめまして^^
おじゃましちゃいました^^;

よければ私のblogものぞいてくださいね (^^♪

面白いから続いてほしいです
プロフィール

ゆーいち

Author:ゆーいち
涼宮ハルヒのSSを書いています。

カップリングは
ハルキョン、キョンハル。

シリアスネタは思いつかないのでなし…ということで。



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