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SSNo.023 超ヒーロー「キョン」

「あ・い・さ・つ」は友人の評価が果てしなく悪かった!

「いやあ、あんまり良くない」
「なんか違う」

思い出される友人の批評の数々。

___なぜか?

答えは至極簡単だ。

学生が夫婦ものを書けばただの駄文になるッ!!

そして、ある一人は答えを言った

「MODOKIさ、ハルキョンは学生ものが王道だ!

ずがーん!

俺は忘れていた。今までの俺のスタイルを崩していたんじゃないだろうか?
これからは「学生としての」スタンスで書いていこうと思います。

まぁ、ソレはソレということで、お引っ越し後のハルヒ視点のキョンverです。

実は戦闘シーンを一度でいいから書いてみたかっただけ


学生表現は今回はあんまりなくても次回はたっぷりと。

とりあえず、「超ヒーロー『キョン』」をどうぞ。


引っ越してからと言うもの。毎日、気分がいいのか悪いのかはっきりしない状態で朝を迎える。
理由は、俺がハルヒを心配させたお礼として、俺は毎朝モーニングコールをハルヒから受けているからだ。
ある意味テロだ。やめて欲しい。が、それによって最近は規則正しく生活できているので感謝しないわけにもいかない。それにしても、だ。

『二分二十五秒。やっぱ遅いのよ。シャキッとしなさい!シャキッと!』

毎朝電話口で叫ぶのはやめていただきたい。それさえなければ感謝感激アメアラレなのに、コイツはまさしくテロだ。

それはともかくとしてだ。最近、俺の周りで悪戯の様な事が多い。

開けていた窓を閉められた事を皮切りに、俺の頬に「俺はハルヒの事を愛しています!」とか書かれていて、その日のモーニングコールの最後に「顔を洗え」と来た。言われずとも、コイツが俺の部屋に忍び込んでいるのは丸わかりだ。

その日の朝の会話でハルヒは、
「は?何言ってんの?アンタの部屋に入れるわけ無いでしょう?何メートル離れてると思ってんの?」
とシラを切る。

だが、不可能を可能にしてしまう女がお前だ。やりかねん。

古泉にそのことを話したら
「いやあ、涼宮さんも大胆ですね。」
とか言いつつ笑いやがった。絶対何か知ってるな。残念ながら華麗にかわされ、聞き出せる事は無かった。

いつまで続く物かと、毎日窓を開けて寝ている。
顔にさんざん落書きされ、手の甲に口紅でキスマークをつけられる。
唯一、悪戯の無い日があった。
終わったと思っていたのだ。俺は、やっぱし飽きたか。と思いつつ、床についた。


今まで黙っていたが、俺は一般人ではない。
職業柄身分を隠さなければならなかったが、何を隠そう、俺は「ヒーロー」なのだッ!!

全国のみんな黙っていて悪かったな。俺は悪を滅ぼす正義のヒーローだ。
ふざけるのはここまでにしよう。俺は事実、古泉ではないが超能力を秘めている。
俺は「協会」のエージェントであり。その力を自覚する前に、お迎えが来た。
俺は協会の訓練で覚醒し、協会の定める所の魔法型に分類されるヒーローとして活動している。

コードネーム「キョン」。もう少しかっこよくして欲しかった。

協会有する工学部の技術により開発された、頭に植え付けられた厳重なセキュリティーシステムの無線機により、直接脳に指令が伝えられる。
古泉の機関と協会はつながっているらしく、機関から「ハルヒの緊急時の保護」の要請を受けて協会が俺を派遣した。

影ながら保護するっていうのに、今じゃ彼氏彼女で愛し合う中だ。
愛する人を守るよくあるヒーローのお仲間入りだ。協会は喜ばしい事だと喜んでいる。

___こちら「ダイゴ」、コードネーム「キョン」、応答願う

こちら「キョン」。なんだ「ダイゴ」、こんな時間に。

___ご下命だ。「マスター」より指令。保護対象の保護を強化せよ。

なんでまた。なんかあったのか?

___保護対象No.017を狙う一派が出現、そちらに向かったらしい。すぐ着く。

了解、相手は人間か?

___火器武装が確認されたのでそうだろう。以上。健闘を祈る。


通信が途絶えた。
早速、机の奥のスイッチを押し、裏に隠された戦闘服を手に取る。
特殊コーティングが施されたその服は耐火、耐電、耐弾、耐刃の特製を持つ。
重さは普通の服と変わらない。
一体、どんなコーティングなんだ?毎度気になる。
上下つながっており、各関節部、首にプロテクター、敵の武装、攻撃を瞬時に計算し、脳に指示を出す、フルフェイスのヘルメット。
と言うか、道具に頼りすぎじゃないだろうか、俺。


それらを着用し、しばらくしてから。

___ターゲット確認。

狩りの開始だ。

___報告。エージェントNo.046は、これより活動を開始する。

窓から飛び降りる。俺には怖い事じゃない。たとえ二階でも。

スタッ。

音は最小限に、かつスマート、スピーディに。

車から武装した数名の男が出てきて、俺はそいつ等に声をかけた。

「何をしておいでですか?こんな夜分に。草木も眠る丑三つ時です。」

その中の一人の男が叫ぶ

「協会のエージェントだ、殺してかま―――。」

一閃。そいつを黙らせた。方法は首を皮一枚切ったのみ。レーザーソードは、その熱量により、切り口からの出血は無いんだ。便利になったよなぁこの世の中。

「近所迷惑です。騒ぐのは程々にして、お帰りください。」

一人が撃ってきやがった。ヘルメットが瞬時に反応。魔法によるシールドを展開する。

パスッ、カラン。

銃弾はポップコーン並の力で俺の手のひらに当たり、地面に落ちる。
あっけないな。

「そこまでだ。」

不意に頭を蹴られ、ヘルメットがはずれる。
しまった!ヘルメットがッ!!

そこにいたのは忘れもしない。「藤原」がそこに立っていた。

「何のつもりだ。お前は佐々木を崇めてるんだろう?」

「よく見たら、あの時の君じゃないか。ヒーローのコスプレかい?」

ふざけやがって。

「質問に答えろ。」

殺気を俺は出す。しかし藤原には通じずに

「ほぅ、僕の手の中にある物がわかっているのかい?」

ハルヒが拘束されていた。首にはナイフが構えられている。

「キョン!?なんで?え?その格好は。」

「さあ、ついてきてもらおうか。」

藤原が、クソ野郎がハルヒを車に乗せようとする、その間に俺は、その部下共に囲まれた。

「待て!」

俺は手を伸ばす。

「無駄だ。」

藤原の冷たい笑み。勝ったと。藤原の目がそう言っている。
アホが、甘いぜクソ野郎。こんなのは予備動作だ。

指先から発動させた魔法は藤原の手を切断していた。
レーザー同様、流血はない。

「うがぁっ!」

藤原の呻き声。痛いだろう。見ててイタイ。というよりもこれではご近所迷惑だ。他人に見られるのは困る。

___要請。特殊フィールド展開!!

その場の全員が異空間へ引き込まれる。

パチンッ!

指をたたく。俺を囲っていた全員が火だるまになり、のたうち回る。
いい気味だ。

「まだだ!まだ僕の手の内には…」

「えいっ!ていっ!」

ハルヒは、エルボーと股間に一発。
敵ながらご愁傷様です。

ハルヒは駆け寄ってくる。

「ハルヒ!」

「キョン!」

藤原は立ち直りかけていた

「ううっ、何故だ!何故思い通りにならない!過去も!変えて何が悪い!」

馬鹿が。聞いてあきれるね。これが未来人か?ずいぶんと馬鹿じゃないか?

「ハルヒ。」

「何?」

「向こう向いて、目をつぶって、耳ふさげ。」

「…うん。」

ハルヒは、言われた通りに向こうを向いて耳をふさいだ。

___要請。対象の殲滅を希望する。

___許可。

「僕は…僕は!諦めないぞ!いつか、絶対に。過去を変えてみせる!」

俺は睥睨する視線を送ってやった。

「そうですか。でしたら頑張ってください。」

「何だと?」

「死後の世界で。」

俺の十指から、光輝く糸が伸び、藤原を縛り付ける。

ギシッギシッ

骨がきしむ音だ。いつ聞いても気持ちが悪い。

「うぁぁぁぁああああああああああ!」

藤原は断末魔を上げた。もう死んでいる。なおも締め付け、最終的に一本の棒となった。

フィールドを格納。車、数個の焼死体、藤原だった棒が消えて無くなる。

「ハルヒ。」

ハルヒの肩は、小刻みにふるえていた。

引き寄せて、抱きしめてやる。
ハルヒは落ち着いたようだった。肩の力を抜いている。

「怪我、無いか?」

「うん。」

「よかった…」

安堵感がこみ上げてくる。

「キョン。怖いの。」

「そうか。でも、もう大丈夫だ。」

コイツの不安を取り除くために、俺は何をしてあげれるだろうか?

「ハルヒ…愛してるぞ…」

腰をかがめて、ハルヒにキスしてやる。

口に伝わる、温かい感覚。




それは『この世界』の物ではない。


目の前に映し出される映像はハルヒの顔のドアップ。
そう俺は今『リアル』でハルヒとキスをしていた。

「ん?んん、んんん!」

目が覚めた。何だ?ハルヒが?
ここは俺の部屋。今まで見ていたのは夢のはずだ。寝ぼけてんのか?俺。

でも感覚はあった。頭の中が整理され、ハルヒから唇を離す。

「ぷはっ!、お、お、お前!一体いつからいた!」

「さっきからよ、じゃあね!」

ハルヒは窓枠に足をかける。
俺は血の気が引いた。

パジャマ姿で?二階から?飛び降りる?

必死の勢いで、ハルヒを抱きとめる。

「ちょ!キョン!どこ触っているのよ!」

「そんな事知った事か!いくら何でも飛び降りる事は無いだろう!」

しかし、窓の先には黒く光る橋が渡されていた。

今までの悪戯も納得がいく。

「ほお、そうか。そんな事をしていたのか。そんな奴はこうしてやるっ!」

抱きかかえたハルヒをベッドに寝かせる。
ああ、いかん。勘違いされそうだ。

が、仕返しをするべく、引っ越し途中で近くにあったガムテープを手に取り、ハルヒのもとへ向かう。

別に口をふさぐ訳じゃないぞ。勘違いすんな。

俺は、掛け布団でハルヒをみの虫状態にしてくれた後にデジカメを持ってくる。

____パシャ


「ちょっと!何撮ってんのよ!」

ハルヒが怒っているが知った事じゃない。

「全く、俺を怒らすと怖いんだぞ。今までのお礼、たっぷりと返してやる。」

まず、自分の被害状況をこの前買った手鏡で確認する。
なんと!首筋に艶のある菱形ともとれる紫のあざがついていた。

「あっ、こんな所にキスマークついてやがる。しかも口紅じゃないな。」

キスマークなるそれだ。
とれないんだぞ、これ。俺はクラスメートやSOS団の連中に何て言い訳すればいいんだ!

「ふん、アンタはあたしの彼氏だもんあたしの物でいいのよ。」

ほう、そう言う理屈か。そうか、そうか。

「その言葉、そっくりそのまま返してやる。」

今思えば、自重するべきだったと思う。

俺はハルヒの横で膝立ちをして、首筋に唇を落とす。

「ほれ、お返しだ。あ、後これもあったな。」

赤い水性ペンを手にとって、顔に書いてやる。

「私、は…キョンを…愛、して、いますっと。」

さてと、次はナニをしようか?

抵抗は無駄だぞ。ハルヒ。


その後?
語ってやろう。数々の仕返しの後ハルヒを解放した俺は、逆上したハルヒにより腰に蹴りを入れられた。と、嘘をついておこう。

ああ、腰が痛い。

忘れていた。あの夢のことなのだが。正直なところ、思い出したくねぇ。
いくら夢でも、あの展開は無いだろう?

ああ、鬱々真っ盛りです。

=おまけ=

いつものように二人一緒の登校で、坂を上りきって、そして教室に入る。

谷口がいつものように茶化して来るのは日常となった。

「はい、ハルキョン夫妻の御登校~……って、うぉ!」

谷口の驚きにクラス中の視線を向けられる。

すぐに、『ひそひそ話』が展開され、

「あれって…」

「…ーク、だよねぇ。」

「まさかあの二人…」

「でも、ご両親が…」

「…いいや、あの二人なら…」

そこ、聞こえてるぞ。
んな訳あるか!くっそ、あせるぞ。

「キョン」

「何だ?」

「ここまでバレたら隠す必要も無いわ!」

「へ?」

ハルヒは、俺にキスしてきた。

女子からはキャー(悲鳴にあらず)という声。
男子からはやっぱりなという視線。

そして、その空気の中。ハルヒは声高らかに宣言する。

「キョン!アンタはずっとあたしの物!」

俺に抱きついてきて、耳元で囁く。

「責任。取ってくれるでしょ?」

=終=



=あとがき=

キョンの引っ越しシリーズは今回が最後です。多分。
リクエストやコメントが多ければ続きます。きっと。

長らく、キョン視点をおろそかにしてしまい。思考はキョンと同等のはずなのに文章にあまりできませんでした。特に戦闘シーン。どうせ初めての試みだったので、これでいいのです。十分orz

あと、隠し文が一か所のみあります。あぶりだしです。見つけられますか?夢が広がります。
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テーマ : 涼宮ハルヒの憂鬱関連
ジャンル : アニメ・コミック

コメント

Secret

携帯からなので、隠し文がわからないorz
パソコンでまた確認しておきますね
ハルヒの大胆な行動に思わずニヤニヤしてしまいましたw
ヤバい、電車の中なのにorz

>>911様

憂鬱のプロローグを思い出してください。
あれが、昔のキョンが望んでいた自己の姿かなーとか思いつつ。

要するに自分に力がないと感じる自分がいるのです。

隠し文どうでした?
結局そうなのですwww

ヒーローキョン面白かったですw
なんつー夢をwww
でももしかしたら、何の力もない自分がこうやってハルヒを守ることに憧れているかもしれませんね。

ところで隠し文www
結局そうなのかwww
プロフィール

ゆーいち

Author:ゆーいち
涼宮ハルヒのSSを書いています。

カップリングは
ハルキョン、キョンハル。

シリアスネタは思いつかないのでなし…ということで。



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