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SSNo.034 変装、そして悩殺ぅ!!

とりあえず、この前中学校の部活が終わりました。引退です。
さらに三者面談も重なってこれから四時限で帰宅する事に。
お、これで少し多く書ける時間増えるかなとか思いつつもそれを知った塾の宿題。倍増。

特別テキストを配られ、やってなかった他のクラスが大いに叱責されているのを知っているので、必死になってやらなければ。

て事で、書きためていたやつを放出中です。

最近は物騒なことが多いですよね?

それで馬鹿な友人が「変装してわが身の安全を確保する!!」と宣言していました。
バーカ。変装したって殺されるときは殺されるんだよ。

って感じの妄言から来たネタです。
実際には犯罪数は減ってきているらしいです。

まぁ、ともかく。

「変装、そして悩殺ぅ!!」をどうぞ。

キョン君鈍すぎです。

騒ぎは、いつもハルヒから始まる。

「みんなー!」

今回も例外ではなく、

「今日は変装するわよ!!」

毎回毎回、迷惑甚だしい!!!

=========================

「で、なんで変装なんだ?」

夏の蒸し暑さがうっとおしい雨の中に垣間見えてきたこの日、
俺はSOS団員全員が存在する部室で問うていた。

「キョン!実はね」

ハルヒは、誠に嬉しそうなご様子で事の経緯を無駄な脱線も交えながら語ってくれた。

今回は脱線が多すぎるので要約しよう。

ハルヒの読んだ推理小説の怪盗が変幻自在の二十面相で、
「ははは、さらばだ明智君!」
とか言っていたのに興味を示し、
図書館でそれ関係の本に手出しをする事しばし、
「人間はちょっとした変化で、十分に別人になりすます事ができる。」
とか言う迷惑甚だしい記述を見つけ、ならばみんなでやってみようと思い立った。

以上。

と言うか、大胆不敵というのもソトでやってくれる分には十分だが、ハルヒを介して俺等を巻き込むのはやめてもらいたい。

「だいたい俺たちがそんなもんして何になるんだ?」

「もしもの時にそれぐらいのスキルは身につけるべきでしょ?最近物騒だし。」

あー、アキバとか不審者とかな。
で、どういう経緯でそのスキルがいるんだよ?

「古泉君!」

あーあ、俺の話なんか聞いちゃいねぇ。

「は、はい。何でしょぅ…」

生け贄第一号か。哀れ古泉!

「ここ、座って。」

ハルヒは団長席に古泉を座らせた。


色々な化粧品を取り出して古泉の顔をアレコレやってる。

「えーっとー、ここをこうして。ここを暗めに…」

どこから取りだしたのかわからないが、大方どっかからパクって来たんだろう。

「あーこれ?近所の美容師のお姉さんに話したら貸してくれたのよ。」

ほぅ、そんな人が。

「ほら、アレの時とか。いつもお姉さんにお願いしたのよ。ん、できた。」

デートの時か?

古泉は立ち上がり、近くにおいてあった手鏡で自分の顔を見つめる。

「これ…僕ですか?」

「ん、どうだ、古泉?こっち向いて…」

俺、絶句。

そこには、目がきつく、表情の薄暗い古泉がいた。

よく見れば古泉だが、パッと見ただけでは誰かは判断が付かないだろう。

「………。」

そう怪訝な顔をするな、怖いぞ。殺し屋みたいだ、映画とかの。
笑うんじゃない!薄気味悪い!怖い!拳銃を持っても違和感ないぞ。お前。

「そうでしょうか?」

「説明しよう!この殺し屋型メイクは、簡単な操作により、どんな明るい人でも、即刻殺し屋!拳銃持っていても不思議はない!!対象が優しそうであればあるほど、その笑みは威力を増すのだっ!」

興奮気味の意味不明なハルヒの解説により。あーこれ変装かもなーと。思ってしまう。
と言うかハルヒ、お前キャラ変わってないか?

「ハイ、次キョン。」

俺か…

「どんなメイクなんだ?」

「それは見てからのお楽しみ。」

軽くはぐらかされてしまい、俺はメイクを受けるしか無かった。

拒否権?そんな物、コイツに主張した所で却下されるのが目に見えている。
俺の拒否権なんて面白くもないテレビ番組のチャンネルを変えるぐらいどうでも良い事だろう。実際、俺も変装には興味あるがな。

「キョン。」

何だ?

「目を閉じて。」

何をするんだ?

「瞼の上に、『一重の瞼を二重にする 目目パッチン』っていうのを塗るから。」

何だそのネーミングセンスは。怪しいぞ。

「関係ないでしょ?さっさと目を閉じろ!」

はいはい、わかったよ。


俺は言われるがままに目を閉じた。ハルヒは、液体らしき物を俺の瞼に薄く塗る。


「なんだこれは?」

「目を開けちゃダメ!乾かないから。」


そう言われ。律儀に目を開けない俺。うむ、いい奴だな。
すると顔に風が当たる。「ふー」とか聞こえるな。

「何やってんだ?お前。」

「こうすりゃ早く乾くでしょ?」


いや、まあ確かにそうだが、くすぐったいんだよ!


「うるさいわねぇ、ふー。」




「ん、もういいかしら?」

ハルヒの吐息をさんざん浴びた後、ハルヒは俺の瞼に棒っぽい物をあてる。

「さんざん聞くが何これ?」

「うるさいって言ってるでしょ!?黙って受けておきなさいよ。」

はいはい。

その後さんざん遊ばれ、解放されたのは三十分も後になる。

「いい?目をこすっちゃダメよ?」

わかったよ。


「はいキョン。こっち向いてー。」

ん、終わったのか?

「………」

ハルヒが固まった。顔赤いぞ、お前。


「古泉、どうだ?」

「おお。これは、これは。」

なんだ?その反応。

「キョン君。こっち向いてください。」

いいですよ、朝比奈さん。

「ふええええ。キョン君かっこいいです。」

そうですか?ありがとうございます。


ふと脇に目をやると、長門がこっち向いていた。

「ん?どうした。長門?」

「いい。」

な、なんだって?

「なんでもない。」

ハルヒ、鏡。

「え?」

いや、だから鏡を貸してくれ。
ハルヒは赤くなったまま、ぎこちない動作で鏡を渡してくれた。


うむ、俺だ。俺である。それに間違いはない。
雰囲気としてはあまり変わらないね。あと俺ってこんなに目が大きかったっけ?
髪の毛は横に流してある。俺に美容師的知識は無いので何も言えないのだが、この髪型はなんと言うんだ?
後は変わった所は見あたらないようなのだが?

「ハルヒ。」

「え?…なに?」

お前さっきからボーっとしていないか?

「別に見とれていた訳じゃないんだからね! で?何よ!」

急に強気になりやがって。説明だよ。

「何の!?」

俺にしたメイクのだよ。

「えっと、それは…」

 ハルヒが口ごもったので、俺はハルヒが手に持つ雑誌をのぞき込む。逆さの字は読みづらいのでハルヒの横から。

「ひゃあ!」

ハルヒが気が付いて飛び退く。

「ち、ちちち、近すぎるのよ。あた、あたしが読み上げるからいいでしょ?」

「わかったよ。」

急に飛び退かれたから少し傷ついたぞ。
と、俺が苦笑いしたときに。左目にゴミが入った。
ちょうど、ハルヒの方を向いていた所の事である。

―――ボンッ!

「きゅー。」

ハルヒが伸びた。え?やばくねえか?

「あ、朝比奈さん。保冷パックを!」
「え?あ、はい。わかりましたぁ。」
トタトタと朝比奈さんが冷蔵庫に近づく。
「だめです。冷えてません。」
「な、なら、あの『ヒエぴた』とか言うやつを!」
「え、えっと。切れてます。」

「う、ううん。」

ハルヒは気が付いたようだ。

「ほら、風邪か?」

そういって、俺はハルヒの前髪をあげ、おでこをくっつける。

―――バボンッ!

再びハルヒが爆発した。
だめか、しょうがない。保健室に行くしかないようだ。

「保健室に行きます。」

「行ってらっしゃい。」

古泉、『ふふ』とか笑うな。気持ち悪いぞ。


ハルヒを運ぶために、ハルヒを抱きかかえた。いわゆる『お姫様だっこ』と言うやつだ。

俺は保健室に向かう廊下を歩いていたのだが。
ああ、周りの視線がイタイ。

基本、ハルヒを抱きかかえる俺に好奇の目が向く。
校内でメイクとかしているから目立つし、何たって抱えているのがハルヒと来た。これはもう注目の的だ。

校舎内に部活として残っている生徒の大半から好奇の目を受けた俺が保健室のある一階にたどり着いたときに、ハルヒが意識を取り戻した。

「ハルヒ、大丈夫か?」

と、抱えたまま言ったところ、再度機能停止。ダメだこりゃ。

保健室はすぐそこなので、そのまま直行。
保健の先生に挨拶をし、ハルヒをベッドに寝かせ。事情を説明しようとしたところに、ハルヒが起きた。

「何でも無かったみたいね。」

それでいいんですか?先生。
手慣れた女医さんのように(実際そうなのだが)ハルヒのおでこを触り、

「うん、何でもないわ。」

そう宣言した。

「ところで、君。誰だっけ?」

「あの、一年五組の…」

「ああ、あのキョン君ね。この学校で唯一、涼宮さんを止められる子だっけ?」

「なんですか。その噂。」

頑張ってね。とか言われたが意味がわからないのでスルーしておいた。

保健室からの帰り道。

「無理すんなよ。今日はもう帰るだろ?」

「うん。」

お遊びはおしまい。俺はメイクをとる事を求めたが、ハルヒが許さなかった。

「いい?絶対とっちゃダメよ。少なくとも家に帰るまではそれでいなさい。」

なんでだ。

「ヵッ…ィ…から。」

なんだって?

「何でもない!」

怒られた。なんでだろうね。



ここから。後日談になる。

昨日の変装での一騒動も落着し、部室に平和と安定がもたらされたかと思われた。


が、それはハルヒと同等の台風によって覆される事になる。

「やっほー!みんな元気かいっ!?鶴にゃんは元気いっぱいにょろ!」

と、いって現れたのは…説明するまでも無いだろうが鶴屋さんである。


つかつかと俺に近寄ってきた鶴屋さんは、俺の後ろからケータイの画面を見せてきた。

「キョン君、ちょーっと焦るべきでないかい?ハルにゃんは謎の美少年にメロメロにょろ!」

そのケータイ画面には。昨日の俺(メイクアップバージョン)がハルヒを抱えている。いつのまに撮られたんだ?こんな写真。


すると、鶴屋さんの意識はもう俺にはなく、ハルヒに向いていた。
「ハルにゃん!この男の子は誰にょろ?どういう関係なんだい?はっきり答えてあげないと、キョン君悲しんじゃうよ?」

ハルヒは、ケータイの画面をみて、俺にアイコンタクトを求めた。俺が頷き返すと、ハルヒは語り始めたのだが。

「あーその子ね。一年五組の生徒よ。」

「うんうん。」

「昨日ね、この部室で積極的にあたしに近づいてきて、ウインクなどであたしを悩殺したのよ。」

「へー。」

な、何だって?

「お、キョン君焦ってるね~。青春にょろ。で、続きは?」

「それで、あたしをお姫様だっこで保健室まで連れて行って。ベッドに寝かせたのよ。あーその後は語れないわ。」

いやいやいやいや。

「何ィーーーー!なんだってハルにゃん!言えないような事が起こったのかい!!」

ハルヒは平然と。
「そうよ。」

と、言ってのけた。

あれあれ、なんか視線が痛いなぁ。てか、冷たいぞ。

な、長門。なんでそんなに俺の方を向いて目を細める。
古泉、『いやはや、もうそんなとこまで』っていう目をするな!
朝比奈さん、頬を膨らませて怒った顔をしないでください。

そして、鶴屋さんも空気を読んだのか。俺の方にジリジリと歩み寄ってきている。ハルヒの笑みが邪悪だった。

「そうか。これはキョン君な訳だねぇ~。さぁどこまでやったのかこの場で吐くっさ!さもないとぉ、お仕置きにょろ?」


黒い!部室が黒い!

俺は何もしていないという叫びがむなしく空にこだました。

=終=

=あとがき=

えーと。一応。出してみました。今回のテーマは
「あまりに平然としすぎると彼女も怒っちゃうよ?」
って感じです。
結構長い作品に仕上げる事ができました。連休様々です。

まぁ、こんなもんですがよろしくお願いします。
ご意見、ご要望などありましたらメールフォームで受け付けています。
誤字訂正もそこのところで教えていただけると後でそっとなおしておきます。
リクエストも対応するつもりです。
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テーマ : 涼宮ハルヒの憂鬱関連
ジャンル : アニメ・コミック

コメント

Secret

キョンイケメン化は二期の影響……いえ、何でもありませんw
ハルヒはきっとキョンの外見に惚れた訳ではないのでしょうが、そのキョンがいきなりかっこよくなったりしたらやっぱり照れるやら恥ずかしいやらで顔が見れなくなるんでしょうねw
おもしろかったです!

ところで部活引退はおめでとうございますというべきでしょうか。
こちらに来ると懐かしい言葉が聞けて(見られてというべきでしょうが)何となく嬉しかったりします。
宿題の多さもやはり受験を意識してのことでしょうが、ハルヒを見習ってがんばってください。
ここで気合いを入れるかどうかで、冬から春の結果がきっと変わってくると思います。
SSは無理なさらない範囲で楽しみにしております。
プロフィール

ゆーいち

Author:ゆーいち
涼宮ハルヒのSSを書いています。

カップリングは
ハルキョン、キョンハル。

シリアスネタは思いつかないのでなし…ということで。



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