Ads by Google
SSNo.004 初デート(計画)
2008-02-26
この前、リアルで初デートでした。自分でもまったく意識せずにビックリ。そんなこんなで、第四話「初デート(計画)」です。
むろん続きます。
デートの誘い…などという物は、何かしら前フリなる、事の始まりがほしい物でその前フリがない場合には作ってしまうと言うのが嘘も方便と言いたくなるところなのではないか?
ま、今回俺は、わかりやすい嘘を出してくるはず無いと言う事を逆転の発想として見いだし、雄々しくも涼宮ハルヒに対して、デートの誘いを入れようとしているのである。
「なあ、今度映画を見に行かないか?」
=========================
先日、めでたくもハルヒと俺は告白という、高校生としては結構重要な儀式を行い、今!初デートってところである。
どのように告白したか?なんてのは今さら語る事もないと思う。
二人だけの秘密だった関係も、ハルヒの積極的な行動(手をつないでの下校など)により、全校の生徒が知る事になってしまった。そのせいで、目線がいたい事も少なくなったのは、けがの功名とでも言うべきなのか?
ちなみに、ハルヒは全校中の生徒が俺たちの関係を知っている事に関しては特に何とも思っていない。
別に関係ないのであろう。
みんな知ってしまった以上、隠す必要も存在しないので大っぴらに何やかんやできるというわけだ。
「ほらな、俺の読みは当たっただろ?お前には涼宮が一番似合ってる。そのまま結婚までしちまえよ。」と谷口。
そうだな。悪くないのかもしれん。
「へぇ。そこまでお前らの関係って進んでたのか?デートはどこに行った?」
そこまで進んじゃいない。デートはまだしていないしな。
「あ、そ。せいぜい愛想尽かされない様にしろよ。」
ああ、言われんでもそうするさ。
その後は谷口の自分の彼女がどうだのと、馬鹿話を聞いていた。
適当に相づちを打ちつつ、俺は頭の隅で考えていた。
「…デートね。」
とりあえず、映画にでも誘おうか?
しかし、普通のはあまり好きじゃないからな。アイツは。
「うーん。」
朝、ハルヒに「よぅ。」と挨拶し、席について俺は悩んでいた。
____面白いデートってどんなんだ?
「何さっきからうなってんのよ。お腹の調子が悪いのなら、トイレにでも行って来なさい。朝から妙なうなり声を聞いてもいい気はしないのよ。」
そんな事はない、腹の調子は至って正常だ。そうでは無くて俺は今悩んでいるんだよ。
「悩みって何?」
不安げに尋ねてくる。こういうときは一段と可愛いよな、お持ち帰りしてもOKだろうか?
ともかく、そこまで不安気になる必要もない。お前に取っちゃ、俺の悩みなんて他愛もない事だろうさ。
「言ってみなさいよ、一人で抱え込んだって何事もうまくいかないのよ。特にアンタはバカなんだから。」
最後の一文は余計だ。と言うか、いつからお前はカウンセラーになった?
「いいでしょ。団員の悩みを解決してあげるのも、いい団長の使命よ。」
果たして、いい団長かどうかは定かではないが、デートに行くにしろ彼女の意見という物は尊重すべきだろう。
「そうだな、今度デートに行こうと思っているんだが、お前はどこ行きたい?」
「え、デート?アンタと?」
そうだ、それ以外に何がある。
「そうね、アンタに任せるわ。ただし面白いところね!」
それを言われると辛いね。
「例えば、どんなんだ?」
こういうのには聞くに限る…が。
「そういうの考えるのが、アンタの仕事でしょ?」
「へいへい。」
「…本当は、キョンが一緒ならどこでもいいのよ。」
「? なんか言ったか?」
「何も!」
「そうかい。」
結局、アホな俺にハルヒが楽しめるようなデートコースが考えられる訳もなく。授業をひたすらに聞き流し、いたずらに時間と暇と思考をもてあますだけだった。
瞬く間に放課後に入り、ハルヒは掃除当番だそうなので、一人で部室に向かう。相談しておきたかったしな。
部室に入るやいなや、俺はそいつを呼び出す。
朝比奈さんの御手が差し出すお茶を飲み、優雅に座っている我らがSOS団副団長に。
「なぁ、古泉。」
「なんでしょうか?」
「話がある。少し中庭まで来てくれるか?」
「あなたからの相談とは珍しいですね。いいでしょう。」
「朝比奈さん。ハルヒには、少し古泉と相談事があると言っておいてください。」
「はい、伝えておきます。」
ところ変わって中庭へ。
いつぞやの古泉による「超能力者」宣言のベンチにて、俺たちは話す。
「なんでしょうか?あなたからの相談事とは珍しいのですが。」
「お前、ハルヒの精神にはスペシャリストなんだろう?」
「ええ、まあ。」
「ハルヒの思考もだいたいはつかめているのだろう?」
「そうですが、それが何か?」
古泉は何が言いたいのか分からないようだ。それも当然か。
「ハルヒをデートに誘おうと思ってはいるのだが。」
「ほう、それはそれは。」
古泉のスマイルが一段階ほどあがる。
「それで、涼宮さんのおもしろがるようなデートを考えようとも思いつかないと。なので、彼女の思考をだいたい把握できている僕に相談した。そう言う事ですね。」
「よく分かったな。マジで超能力に目覚めたか?」
「まさか。先ほどの質問と、あなたが悩みそうな先を考えればすぐに分かります。」
「そうかい。それで?なんか考えつかないものか?」
いたずらっぽい笑みをこちらに向ける。少々ハルヒと雰囲気がにてる。
「それでは映画を見た後に、適当なラブホテルで二時間のご休憩をば、」
あのな、閉鎖空間の時は緊急事態だったから躊躇したが、今度こそ本気で殴るぞ、お前。第一、俺らは高校生だ。入るという選択からして間違っている。
「そこの所は機関の方で手配しましょう。」
歯が折れても後悔するなよ。
「冗談です。ですが、本来どこでも良いと思いますよ。」
「そんなもんなのか?」
「そうですよ、あなたと涼宮さんがつきあい始めてから、彼女の精神は果てしなく安定する方向に向かっています。」
「そうかい、それを聞いて多少安心したよ。」
「そうですか、では僕はこれで。」
「待ってくれ。ここまで言われてもさすがにデートコースなんてもんが思いつかん。」
「さっきも言いました。映画を見て、ゲームセンターで遊び、喫茶店で話して、家まで送ってサヨナラ、また明日。で、良いと思いますよ。続けるのはどうかと思いますが、初デートならそれで良いんじゃないでしょうか?」
まぁ、初だしそれで良いか。
…っておい待て!なんで初って知ってるんだ!
まあ、時々頼れる副団長。今回はそれだけの話。
――続きます。
ま、今回俺は、わかりやすい嘘を出してくるはず無いと言う事を逆転の発想として見いだし、雄々しくも涼宮ハルヒに対して、デートの誘いを入れようとしているのである。
「なあ、今度映画を見に行かないか?」
=========================
先日、めでたくもハルヒと俺は告白という、高校生としては結構重要な儀式を行い、今!初デートってところである。
どのように告白したか?なんてのは今さら語る事もないと思う。
二人だけの秘密だった関係も、ハルヒの積極的な行動(手をつないでの下校など)により、全校の生徒が知る事になってしまった。そのせいで、目線がいたい事も少なくなったのは、けがの功名とでも言うべきなのか?
ちなみに、ハルヒは全校中の生徒が俺たちの関係を知っている事に関しては特に何とも思っていない。
別に関係ないのであろう。
みんな知ってしまった以上、隠す必要も存在しないので大っぴらに何やかんやできるというわけだ。
「ほらな、俺の読みは当たっただろ?お前には涼宮が一番似合ってる。そのまま結婚までしちまえよ。」と谷口。
そうだな。悪くないのかもしれん。
「へぇ。そこまでお前らの関係って進んでたのか?デートはどこに行った?」
そこまで進んじゃいない。デートはまだしていないしな。
「あ、そ。せいぜい愛想尽かされない様にしろよ。」
ああ、言われんでもそうするさ。
その後は谷口の自分の彼女がどうだのと、馬鹿話を聞いていた。
適当に相づちを打ちつつ、俺は頭の隅で考えていた。
「…デートね。」
とりあえず、映画にでも誘おうか?
しかし、普通のはあまり好きじゃないからな。アイツは。
「うーん。」
朝、ハルヒに「よぅ。」と挨拶し、席について俺は悩んでいた。
____面白いデートってどんなんだ?
「何さっきからうなってんのよ。お腹の調子が悪いのなら、トイレにでも行って来なさい。朝から妙なうなり声を聞いてもいい気はしないのよ。」
そんな事はない、腹の調子は至って正常だ。そうでは無くて俺は今悩んでいるんだよ。
「悩みって何?」
不安げに尋ねてくる。こういうときは一段と可愛いよな、お持ち帰りしてもOKだろうか?
ともかく、そこまで不安気になる必要もない。お前に取っちゃ、俺の悩みなんて他愛もない事だろうさ。
「言ってみなさいよ、一人で抱え込んだって何事もうまくいかないのよ。特にアンタはバカなんだから。」
最後の一文は余計だ。と言うか、いつからお前はカウンセラーになった?
「いいでしょ。団員の悩みを解決してあげるのも、いい団長の使命よ。」
果たして、いい団長かどうかは定かではないが、デートに行くにしろ彼女の意見という物は尊重すべきだろう。
「そうだな、今度デートに行こうと思っているんだが、お前はどこ行きたい?」
「え、デート?アンタと?」
そうだ、それ以外に何がある。
「そうね、アンタに任せるわ。ただし面白いところね!」
それを言われると辛いね。
「例えば、どんなんだ?」
こういうのには聞くに限る…が。
「そういうの考えるのが、アンタの仕事でしょ?」
「へいへい。」
「…本当は、キョンが一緒ならどこでもいいのよ。」
「? なんか言ったか?」
「何も!」
「そうかい。」
結局、アホな俺にハルヒが楽しめるようなデートコースが考えられる訳もなく。授業をひたすらに聞き流し、いたずらに時間と暇と思考をもてあますだけだった。
瞬く間に放課後に入り、ハルヒは掃除当番だそうなので、一人で部室に向かう。相談しておきたかったしな。
部室に入るやいなや、俺はそいつを呼び出す。
朝比奈さんの御手が差し出すお茶を飲み、優雅に座っている我らがSOS団副団長に。
「なぁ、古泉。」
「なんでしょうか?」
「話がある。少し中庭まで来てくれるか?」
「あなたからの相談とは珍しいですね。いいでしょう。」
「朝比奈さん。ハルヒには、少し古泉と相談事があると言っておいてください。」
「はい、伝えておきます。」
ところ変わって中庭へ。
いつぞやの古泉による「超能力者」宣言のベンチにて、俺たちは話す。
「なんでしょうか?あなたからの相談事とは珍しいのですが。」
「お前、ハルヒの精神にはスペシャリストなんだろう?」
「ええ、まあ。」
「ハルヒの思考もだいたいはつかめているのだろう?」
「そうですが、それが何か?」
古泉は何が言いたいのか分からないようだ。それも当然か。
「ハルヒをデートに誘おうと思ってはいるのだが。」
「ほう、それはそれは。」
古泉のスマイルが一段階ほどあがる。
「それで、涼宮さんのおもしろがるようなデートを考えようとも思いつかないと。なので、彼女の思考をだいたい把握できている僕に相談した。そう言う事ですね。」
「よく分かったな。マジで超能力に目覚めたか?」
「まさか。先ほどの質問と、あなたが悩みそうな先を考えればすぐに分かります。」
「そうかい。それで?なんか考えつかないものか?」
いたずらっぽい笑みをこちらに向ける。少々ハルヒと雰囲気がにてる。
「それでは映画を見た後に、適当なラブホテルで二時間のご休憩をば、」
あのな、閉鎖空間の時は緊急事態だったから躊躇したが、今度こそ本気で殴るぞ、お前。第一、俺らは高校生だ。入るという選択からして間違っている。
「そこの所は機関の方で手配しましょう。」
歯が折れても後悔するなよ。
「冗談です。ですが、本来どこでも良いと思いますよ。」
「そんなもんなのか?」
「そうですよ、あなたと涼宮さんがつきあい始めてから、彼女の精神は果てしなく安定する方向に向かっています。」
「そうかい、それを聞いて多少安心したよ。」
「そうですか、では僕はこれで。」
「待ってくれ。ここまで言われてもさすがにデートコースなんてもんが思いつかん。」
「さっきも言いました。映画を見て、ゲームセンターで遊び、喫茶店で話して、家まで送ってサヨナラ、また明日。で、良いと思いますよ。続けるのはどうかと思いますが、初デートならそれで良いんじゃないでしょうか?」
まぁ、初だしそれで良いか。
…っておい待て!なんで初って知ってるんだ!
まあ、時々頼れる副団長。今回はそれだけの話。
――続きます。


