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頂き物SS 背中のラブレター 続き(ツバキ様より)

ツバキ様よりお祝いのSSをいただきました。
感激の極みです。うひゃあ。

蔵人様もSSを送ってくれたそうなのですが。メルフォから転送されません。
ああ、もう何やってんのFC2?

ともかく、ツバキ様からの頂き物です。
「背中のラブレター 続き」

こういう続け方もあったのかと。
MODOKIの文章力のなさにorz
背中のラブレター勝手に続き


 さてさて、授業中の教室にて、後ろからハルヒが俺の背中に背中まがいの文字を書いた放課後。
 掃除当番のせいで遅れた俺を部室で待っていたのは、いつもなら俺の座っている席で自分の腕を枕にして眠るハルヒだけだった。他の三人はまだ来ていないのか姿はない、もしくは来ないつもりかもしれないな。いないほうが助かるが。
 音を立てないように使われてない椅子をハルヒの近くに寄せ座り、その寝顔を見つめる。ちょっとだけ怒っているように見えるのは仕方のないことだろう。
 ハルヒはあの後なにも言わない俺に対し「鈍キョン」などと言い、怒ったように教室を後にした。そこから分かるように俺はハルヒのあの告白に対して返事を返していない。
 別にハルヒが嫌いというわけではないのだが、前に言っていただろ? 告白のような大事なことは面と向かって言うものだってな。本音を言うだけならただ俺がハルヒの口から言って欲しいだけというのもあるが。
 そう思いながら俺は手を伸ばして、授業中にされたように文字を書くべく規則正しく上下するハルヒの背中に指を這わせた、その途端。

「ひゃぁっ!?」
 寝ていたはずのハルヒが悲鳴を上げて飛び起き、何が起こったのかという風にあちこち見て、俺を目にして眉根をきりきりと吊り上げた。
「何したのよ、バカキョン! びっくりするじゃない!」
 あのな、さっきのお前の声の方が驚かされたんだがな。まさかあれほど過剰な反応を見せるとは思わなかった、ハルヒの弱点が背中とはな。
「そ、そんなことないわよ! そんなことよりあんたはあたしの背中に何をしようとしてたのよ?」
「いや、なんでもないぞ」
「なんでもないで人の背中を触るの?」
 背中と言ってハルヒは思い出したようで俺のネクタイを掴みさらに詰め寄ってきた、ちょっと近いぞ。
「そういえばあんた、あの、背中に書いたやつ、気付いた、の?」
「背中のってなんだ?」
 しらばっくれてみる。ハルヒはさっきの勢いはどこへやら少し目を逸らした。
「あのほら、そう! 授業中に書いたでしょ!」
「ああ、なんか背中をなぞってたな。あれって何か文字を書いたのか?」
「そうよ!」
「なんて書いたんだ?」
「それは……っ!」
 ハルヒはあの言葉を言おうとしたが、はっとしたように口をつぐんでじろりと俺を睨みつけてきた。ちっ、気付かれたか、誘導失敗。
「う~~~」
「どうした?」
「……あんた、ホントは気付いてるでしょ」
 なんて上目遣いで睨まれるも口は閉ざしておく、そんなことないですよー、涼宮さん。
「実際、なんて書いたんだ? 言ってくれなきゃ俺としても何も言えないんだが?」
 ハルヒはパクパクと口を開いては閉じ、俺を上目遣いで睨んでは弱気に逸らし、なんとしても言いたくなさそうにしている。俺を見つめるその目はまるで気付いて欲しい、と言っているようだ。だがそれに気付かない振りをしていると、とうとうハルヒは俺の制服の裾をつまんで意を決したように口にした。
「~~~あ、たし……あんたが好き! 大好きなの!」
 今にも涙を流しそうなほど目を潤ませているハルヒを抱きしめる、一瞬体を強張らせたがほっとしたように俺の背中に腕を回してきた。
「俺も好きだぞ、ハルヒ」



―了―


おまけ

「ねぇキョン、本当にあたしが背中に書いたの、分かんなかった?」
「ん? あの大好きってやつか?」
「そうそう……気付いてたのっ!? そのくせに知らない振りしてたってこと!?」
「あっ」
「キョ~ン~?」
「ま、まぁ終わり良ければすべて良しってことで……」
「バカー!!」


ほんとにおわり
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ゆーいち

Author:ゆーいち
涼宮ハルヒのSSを書いています。

カップリングは
ハルキョン、キョンハル。

シリアスネタは思いつかないのでなし…ということで。



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